コラム - クロスチャネル・キャンペーン管理(CCCM)ツールの国内外動向 | Nexal
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クロスチャネル・キャンペーン管理(CCCM)ツールの国内外動向

そろそろ、キャンペーン管理ツールやマーケティング・オートメーションにおける最近の動向について整理したいと思う。※一部は、先月のリードナーチャリング勉強会でもご紹介しましたが・・・再度整理。

▼海外動向(2012年1月のForestter waveから一部引用)

キャンペーン管理ソリューションと言えば、1980年代にダイレクトマーケティングを行うショップ系のバックオフィスで使われ始めたツールだが、ここ10数年の間にクロスチャネルや最適化といった機能拡張を続けてきている。

基本的な機能としては、
1.プランニング:目的の定義、予算のトラッキング、オーディエンスの特定など
2.分析/解析:行動パターンのモニタリング、セグメントの形成、コンタクトの最適化
3.キャペーン設計:キャンペーンフロー設計、素材の統合管理、プロモーションと割引の関連付けなど
の上記3つになるが、クロスチャネル・キャンペーン管理ツールに分類されるツールは(Cross-Channel Campaign Management 以下、「CCCM」)
4.実行(自動化):キャンペーンの実行やレスポンスのトラッキング、次のアクション始動
の実行部分に力を入れてきているのが特徴とされる。

また、昨今は
インタラクティブ・マーケティング、(IM)
マーケティング・オートメーション、(MA)
イベント・ベースド・マーケティング(EBM)

だけでなく、ERPやCRMとの統合、モバイル対応、リアルタイム対応、オンライン広告管理、コンテクストの最適化といったニーズが増えてきており、全てのニーズを包括的に提供できるベンダーは、しばらくの間現れそうにない、というのがForresterの見解となっている。

参考資料)
January 31, 2012
The Forrester Wave™: Cross-Channel Campaign Management, Q1 2012

■CCCMに参入しているベンダーの分類としては以下の通り。

1. マーケティング・ジェネラリスト オンラインとオフラインの統合、セグメンテーションといった、いわゆる伝統的なマーケティング管理を行ってきたベンダー
・Alterian(日本未上陸)
・Aprimo(買収先はテラデータ)
・IBM Unica
2. インタラクティブ・マーケティング・スペシャリスト 顧客との双方向な対話にフォーカスしたキャンペーンの実行に長けているベンダー
・ExactTarget(CoTweetの親会社)
・Neolane(日本未上陸)
・Responsys(ネットイヤーとディレクタスが国内販売パートナー)
3. データ&分析スペシャリスト 分析とスケーラビリティ面は強いが、インタラクティブ志向のマーケターからの支持はいまいち
・Pirney Bowes(日本法人あり)
・SAS(日本法人あり)
4. エンタープライズ・アプリケーション・プロバイダ 全社規模での巨大なアプリケーション群の一環として利用されやすいが、魅力を感じる企業は少ない
・Infor(日本法人あり)
・Oracle Siebel
・SAP(日本法人あり)

※Nexal,Inc.にて意訳しております。

▼海外製品の国内動向(注:国産は、はずしています)

国内でキャンペーン管理系のソリューションを提供しているベンダーを紹介する。

①IBM Unica Suite (ユニカ スイート)
国内では老舗のUnicaキャペーン。UnicaSuiteの中には様々なモジュールが分かれている。
エンタープライズ・マーケティング・マネジメント系の全製品一覧を見るには、
http://www-142.ibm.com/software/products/jp/ja/category/SWX00
キーポート・ソリューションズがIBM Unica製品を取扱い始めたリリースは、2011年12月21日に出されている。Unica Campaineのサイトが新しくできているので、紹介しておきます。
http://www.sitetracker.jp/unica/
IBM Unica Suiteのうち、日本で取り扱い(販売)可能な製品は下記の通り
※キーポート社のWebから抜粋

【機能概要】
1.Unica Campaign:Unica全製品を統合するEAI(Enterprise Application Integration)的な存在。オファー(値引き)の管理、ターゲティングやセグメンテーションなど、キャンペーンの計画・企画・実行・測定・分析を行うためのツール。
2.Unica eMessage:Unica Campaignと併用する、メール配信ツール。モバイルにも対応。メッセージの作成・プレビュー・テスト・実行・トラッキングを行う。
3.Unica Predictive Insight:マーケ担当者が(技術者の力を借りることなく)予測モデルを作成し、最も効果的なセグメンテーション、顧客ごとのライフタイムバリュー、クロスセルの機会などを判別できるようになる。
※他にも、イベント・ベース・マーケティングの最適化を行うUnica Detect
マーケティング予算とプロセスの管理を行うUnica Marketing Operations
リードの管理を行うUnica Leadsなどの製品が存在するが、日本での取り扱いについては要問合せ。(※グローバル企業が主に利用されている)

②SAS Customer Intelligence Suite (サス カスタマ インテリジェンス スイート)

最近ビッグデータ潮流と共に比較検討を進める企業が多いツール。
国内での製品サイトは
http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/software/index.html

【機能概要】
ステップ1.データ統合:さまざまなデータソースから顧客に関する情報を抽出し、集約・統合。
ステップ2.顧客理解(Insight):セグメント分析、行動予測、ソーシャルメディア・モニタリングなど。
SAS Social Media Analytics:オンライン上の顧客の声を統合・分析し、ブランディング・顧客サービスを向上。
SAS Customer Link Analytics: コミュニティ内のトレンド/嗜好の理解、人脈・人間関係やクチコミ/影響力を解析。
ステップ3.施策設計・実施(Interaction):コミュニケーションフロー設計、プロモーション自動化、アクティブサポートなど。
SAS Real-Time Decision Manager: 顧客チャネルにおいて最適な提案や判断材料をリアルタイムに分析・決定し、応答率を劇的に向上。
SAS Marketing Optimization: アウトバウンドのコミュニケーションを計画・優先順位付け・最適化し、利益を最大化。
SAS Digital Marketing: 複数のデジタルチャネルを横断し、顧客理解に基づいてパーソナライズされたコミュニケーションの実行。
SAS Event Based Marketing: 顧客の購買トリガーをタイムリーに検知し、適切なオファーを提示。
ステップ4.効果測定・改善(Improve):コミュニケーション結果検証、消費者の反応・クチコミのトラッキングなど。
SAS Customer Experience Analytics: Web における顧客の全行動を把握し、顧客ごとに分析。
※Forresterいわく、2011年2月に買収が完了したAssetlinkという会社のマーケティング・リソース管理ツールをかなり迅速にSAS Customer Intelligence Suiteに統合したため、機能的にも使いやすさ的にも大進歩したとのこと。
ただし、その複雑なUI、デジタル広告管理機能に欠ける点などが残念だとも言っている。

③Responsys Interact Suite (レスポンシス インタラクト スイート)

最近、日本でもよく耳にするようになったツール。国内外資系では既にグローバルで導入している企業を数社知っている。(英語版のまま)
2012年1月に、Responsys社とネットイヤーおよびディレクタスが販売パートナー契約を締結している情報はまだ新しい。恐らくローカライズも進むのでは?と思っている。
※近々見せてもらうことになったので、楽しみにしています。
ディレクタス社のサイトにツール紹介があるので紹介しておきます。
http://directus.co.jp/service/responsys/
ネットイヤー社の方には、詳細はあまり記述がありませんが念のため。
http://www.netyear.net/service/marketing/cccm.html

【機能概要】
1.マーケティング・キャンペーンを最適化・自動化するシナリオ設計・実行機能
複雑な条件に基づいて顧客ごとに最適なコンテンツを自動メール配信。一連のコミュニケーションをオートメーション化する。(そのための特別な開発は不要。管理画面からの操作で流れを組み立てることが可能。)

2.アクセス解析、SFAツールとのシームレスなデータ連携
アクセス解析システム等とのデータ連携により、「カート放棄者メール」のようなWeb閲覧
行動による自動メール配信を実現。(既に世界各国の大手企業でさまざまなシステムとの
データ連携を実施しているため、そのノウハウを活用可能。)

3.メール、ソーシャル、モバイル、Webサイト、ディスプレイ広告を統合するクロスチャネル
マーケティングメール、Facebook、Twitterでの情報配信や、DSPによる広告配信にも対応。顧客コミュニケーションを一括して管理することができる。

※Forresterによると、製品のフレキシブルさ、使いやすさといった点で評判が高いが、APIのパフォーマンス、解析および最適化機能、モバイル対応いった点で他社の追随を許しており、改善の余地があるとのこと。

④EmailvisionのCampaign Commander (キャンペーン コマンダー)

2011年9月にフランスのEmailvision社とブレインパッドが販売契約を締結している。
2011年4月に、Emailvision社はsmartFOCUS社を買収しているため、BIツールとしてsmartFOCUSを使っている企業は知っていることだろう。
(※M&Aパターンとしてはユニーク)
キャンペーン・コマンダーの製品ページは、
http://www.brainpad.co.jp/solution/campaigncommander/
リリースされた際、ブレインさんにツールを見せてもらったが、メールの自動シナリオ化の機能を見て、やっと日本語でも使えるツールが出てきたと実感した。ターゲティングメールは、1ショット単位が多いが、イベントデータを元に次のメールを全てシナリオ通りに実行するというもの。※英語版のレスポンシスやユニカでも同じ機能は既に実装されているが・・・

【機能概要】
1.容易なセグメンテーション機能
適切なターゲットに対し、適切なコンテンツでキャンペーンメールを配信するための顧客セグメンテーション、コンテンツ最適化、トリガー・マーケティング(消費者に次のアクションを起こさせるためのプロモーション上のしかけ)などが可能。テクノロジーに知見のないマーケターでも直観的に操作できる管理画面が用意されている。

2.ソーシャルメディア対応
FacebookやTwitterなど、16種類のソーシャルメディアと連携。メールに「いいね」ボタンを挿入したり、メールのシェア数、リンク・クリック数など、エンゲージメントの計測が可能。インフルエンサーを特定し、いち早く商品の案内やキャンペーンを実施したり、資料請求等のフォームを簡単にFacebookアプリで作成する機能・APIなども標準提供。

3.SFA、ERP、CRM等のシステムとの柔軟な連携
Salesforceのようなクラウドや、オンプレミスのSFA、ERP、CRMとの連携が可能。顧客情報、売上情報、Webサイトでの顧客行動履歴などを活用したキャンペーンメールの実施が可能。また、APIを利用して他システムと連携することもできる。
※Forresterでは、Emailvision社がフランスのベンダのせいか、評価があまりよろしくない。ヨーロッパの特定のマーケットをターゲットにするには充分価値があるとの記述あり。

⑤Teradata Relationship Manager (テラデータ リレーションシップ マネジャー)

海外動向でも紹介したAprimoを2011年3月、テラデータが買収を完了したため、「Aprimo Relationship Manager」はテラデータの製品となった。いずれAprimoの主力製品である 「Aprimo Marketing Studio」とも統合されると思われる。

ソース元:http://www.teradata-j.com/press/2011/20110304.html
http://www.marketwire.com/press-release/aprimo-teradata-fast-track-integration-teradata-relationship-manager-into-aprimo-marketing-1404650.htm
日本語での紹介サイトは
http://www.teradata-j.com/solution/sol/crm/crm_02.html

【機能概要】
1.コミュニケーション最適化
全チャネルを通じた顧客コミュニケーションに対して、優先順位付けと最適化ロジックを適用
-キャンペーン管理
-オファー管理
-インタラクション管理

2.アクショナブル分析
ポイント & クリックの操作によって、顧客にまつわる深い分析が可能。画面上の表やグラフから直接顧客群を指定し、キャ ンペーン対象顧客をセグメントとして登録することもできる。また、分析結果をキャンペーン活動という「アクション」に直接結びつけることができる というユニークな連携機能

3.顧客データ基盤
包括的、一元的に統合された顧客データの維持と管理

⑥その他製品
※他にも国内には以下の製品があります。
■Siebel Enterprise Marketing Suite(オラクル)
http://
www.oracle.com/jp/products/applications/siebel/enterprise-marketing-index-036884-ja.html
■SAP CRM(SAP)
http://
www.sap.com/japan/solutions/business-suite/crm/index.epx
■Portrait Customer Interaction Suite(ピツニーボウズ)
http://
www.group1.jp/products/portrait.html
■Probance Hyper Marketing(サンブリッジ)
http://www.sunbridge.com/cloud/intelligent-marketing/probance/

■Adobe Digital Marketing Suite(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/marketing/

全ては調べ切れていないが、ソリューションやツール機能はベンダー側で日々研究され、拡張しているため、機能単体を比較しても左程差は無くなりつつある。
しかし導入側として何を目的に、どのようなことを解決したいのか、既存の仕組みと新たな仕組みの連携はどうするのかなど、RFP以前のRFIが固まっていない企業が多いように見受けられる。
どこから手をつけていいのか分からない方は、何なりとご相談ください。

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